弁護士 猪野亨のブログ |

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東電の免責について

2011.04.12 Tue

17:05:27

 以前のブログ(東電に対する怒りが倍増)ですが、東電に対する免責についての質問(コメント)がありました。
 ので、私なりに考えてみました。

 原子力損害の賠償に関する法律3条2項
 「異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によって生じたものであるときは」無過失責任は負わないと規定されています。
 今回の大震災では、さかんに「想定外」という言葉が東電側から流されていますが、それはあくまで東電側が想定していた範囲を超えたということでしかありません。
 今回の大震災では、どうみても、安全対策が二の次になり、コスト優先という状況がはっきりしているのですから、不可抗力とは言えません。
 コメント(質問)の中では、「指定非難場所に非難した人でさえ流されたような想定外の津波」という指摘もありましたが、それと原発の安全対策と同じではありません。
 今回の原発事故は、東電側の判断(海水を入れる時期など)も入っているのですから、どう考えても不可抗力とはいえません。
 また、安全対策でいえば、冷却のための電源についてもお粗末であるし、それがダウンした場合の対策も皆無というのでは、お話にならないということです。
 不可抗力とは、概念的には、これらの対策をすべて行っていたとしても、なお事故が起きた場合をいいますが(なので、仮定の話にはなります。)、少なくとも、仮に不可抗力という主張は、この規模の地震及び津波が来たなら、原発事故は防げない、ということを意味するということでもあります。本当にそうならば、すべての原発を直ちに廃止する方向で処理されなければならなりません。そうでない、防げるんだということであれば、不可抗力とは言えないわけです。
(ちなみに私の意見は、安全面に人の判断が入る以上、絶対の安全はなく、原発は廃止せよというものです。)
 指定避難所の問題は、そこにいけば絶対に大丈夫というものでもなく、また原発がそれと同程度でよい、ということにもなりません。ひとたび事故が起きた場合の被害の甚大さからすれば、今回の津波を想定していなかった、ということ自体が許されないというべきです。

 それから、法的責任のみならず、政治的責任の追求も重要です。こちらが免責されるようなことは絶対にあってはなりません。
 今回の事故は、決して不可抗力ではないのですから、何故、このような事態に陥ったのか、国会でも徹底的に追求されなければなりません。
 もっとも、ここが一番、問題です。政府・財界ともに原発を推進してきました。自民党はもとより、民主党も同様と言えます。
 マスコミもこの点の追求になると何故か弱腰、当然ながら、御用学者の発言も歯切れが悪い。財界もソフトバンク孫社長以外は、なおも原発を推進しようという姿勢を崩さない。
 金の問題よりも、この政治的責任こそが一番、追求されなければなりません。
 東電及びその役員だけでは責任を負いきれる額ではありませんから、税金(増税)の投入は避けられないでしょうが、その責任を曖昧にしたまま、税金だけが注ぎ込まれることだけは絶対に許されません。
 それは、原発を推進してきた財界こそ応分の負担をすべきだからです。
 財界のように目先の利益を優先(安い商品を作って販売する。エネルギーの安定供給の思惑など。)するあまり、リスクに対するコストを無視し、今回の事件が起きながらも、なおも原発に依存して経済活動を行おうとする、その意味では、東電と財界は一体であり、同罪ともいうべき存在です。

 これまでのコメントの中では、原発か電気のない暮らしか、だから原発なんだ、という短絡的な意見も見られましたが、今後も、大量生産、大量消費のような経済構造を大前提にする限り、このようなドグマからは抜け出せないでしょう。
 限りある資源であるならば、それを財界の単なる金儲けの手段に使わせてはなりません。
 例えば、自動車が売れる売れないなどということで景気の善し悪しが語られていますが、しかし、少なくとも日本において、過剰になった自動車がこれまで通り、売れるわけもない中で、なおそれを生産して売るんだという発想で、過剰なものをさらに生産するという方向に行くのは、壮大な無駄です。
 確かに便利さには慣れてしまった感はありますが、だからといってさらなる生産が必要なのか、経済の大転換こそが求められていると言えます。


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コメント

2010

コメントありがとうございました。
勉強になりました。
大変恐縮ですが、後学のため、お教えいただけ
ましたら幸いです。


>今回の大震災では、さかんに「想定外」という
言葉が東電側から流されていますが、それはあく
まで東電側が想定していた範囲を超えたというこ
とでしかありません。

>不可抗力ではない


 → 東電は民間企業なので、”安全”という使命は
   あるものの、利益を追求するというのはある意
   味当然です。
   それを抑えるストッパーとして、原子
   力安全委員会や原子力安全・保安院
   (以下、原子力安全委等という)という
   経産省に所属した国の組織があるわけです。

    原発の定期検査・運転開始等はすべて、
   あらゆるものは原子力安全委員等が定めた基準
   のもと、原子力安全委等の立ち合いのもと、
   チェックを受け、すべてに合格しないと原発の
   運転は次のステージに進めないわけです。

    となると、当然、天災の「想定」は原子力安
   全委等が識者等の意見をふまえ設定することに
   なっています。(もちろん東電の意見・根回し等
   もあるのかもしれませんが・・・)

    つまり、今回、東電が原子力安全委等に対し、
  ”隠ぺい”・”虚偽”等を行った事実が立証されない
  かぎり、東電は免責されるのが法的解釈かと存じますが、
  いかがでございましょうか。
    (個人的には立証はかなり困難かと想定しますが・・・)



> 今回の原発事故は、東電側の判断(海水を入れる時期など)
  も入っているのですから、どう考えても不可抗力とはいえません。

  → これをおっしゃるのであれば、”東電側の判断”によって、
    事態が悪化したという事実を立証する必要があると思います。
    もし、立証できれば、少なくとも一部は東電に責任を負わす
    ことができそうですね。
     ただし、事故発生当初はベント(蒸気解放による圧力逃し)
    をしておらず、圧力的に海水が物理的に入らなかったとか東電
    は主張してきそうな気がします。
    (新聞報道によると、事故翌日の管直人のヘリコプター訪問のため、
     放射線を含む蒸気を解放することになるベントできなかったとの
     報道がなされており、そうなると東電か国かどちらの責任かが
     あいまいになりそうですね。)

以上でございます。
お忙しいところ、大変恐縮ではございますが、弁護士さんとしてのご見解を
賜れましたら幸いです。

2027

最終的に東電の限定責任を認めるかどうかは政治判断なのでひとまず置く
として、それとは別に株価崩壊についての賠償訴訟がまず間違いなく提起
される(そういう意味では判例を作ったライブドアさんありがとうって感じ
ですね)し、その賠償減資を稼ぐため、これまた間違いなく株主代表訴訟で
役員が身ぐるみはがれることになりますよね(マスコミと中国旅行していた
会長や戦線離脱してた社長は言い逃れのしようもなさそう)。

単年度の役員報酬が7億程のようなので、仮に和解するとしても30億は下らないと
思われますが、この場合の「役員」はどこまで遡れるのでしょうか?
一般の不法行為同様20年前まで芋づる式に法廷に呼び出せるものか興味の
湧くところです。こっちは政府が免責しようと、国営化しようと逃れようがない
ので是非傍聴に行こうと思っています。

2028

ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110412-OYT1T01201.htm

意外とまともな案ですね
これで決まればすんなり経営責 任の方へ話を進められそうです。

2029

 東電は、原子力安全委員会の定めた基準(津波の想定値含む)にもとづき、
それを満足しているかどうかをチェックする機関である原子力安全・保安院
の立ち合いのもと、あらゆる検査をパスした上で原発を運転しており、その
結果、今回の事故発生に至っております。

 東電の法的な賠償責任を問える根拠につきまして、知見をお持ちの方が
いらっしゃいましたら、ぜひ知見を賜れましたら幸いです。

(感情的または法的根拠のないコメントはご遠慮させていただきます)

2031

通りすがりさん

 アドレスがリンクしていないようですよ。
(私だけ?)

2032

>(感情的または法的根拠のないコメントはご遠慮させていただきます)

 ご自身のブログではないのだから、どんなコメントであろうと、ご自身で読み流して下さい。

2033

編集過程で戦闘の「h」を誤って削除してしまいました。
NGワードがあるとかで受付拒否されてしまったため文字を削ったのです
(コピペした記事のタイトルを削っただけなので「不謹慎な」語句があったはずが
ないのですが)。

自分に法的な知識がないのに法的な根拠のないコメントが判断できると思ってる
幼稚な人がいますなあw

2034

まあ経団連と東電が国のせいにして賠償を免れようとするのも漫画としか言い
ようがありませんわな。

原賠法は無過失責任、国家賠償は過失責任。当然賠償を請求するなら東電相手に
訴えるわけで、東電が言い訳をしたいのであれば、賠償金を払った後、国に
求償をして過失割合に基づいて国をゆすりたかりするしかないでしょうね。

もっとも、それでは国に賠償責任を要求しながら炉の新設や休止中の原発の
再開を申請できるかといえば、不十分な規制であると批判している手前、今
申請したら矛盾挙動となってしまいできなくなってしまう(柏崎原発は県が
認めない方針のようです…当たり前ですね。中越地震の際も大事故と紙一重の
安全度でしかなかったのですから)わけで、自分のクビを絞めるだけですね。


上のコメントを再編集してみたところ「h ttp」の4文字並びでNG判定されている
ようです>猪野先生

2035

通りすがりさん、みなさま

 確認したところ、「http」が禁止設定になっていました。
 このような設定にした記憶はないのですが、解除しましたので、お知らせします。
 では、確認の意味を込めて
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110412-OYT1T01201.htm

2036

すいません、もう一言だけ。

敷衍すると、国の安全基準が甘かったために原発事故が起きたのであって東電は
悪くないというおもしろおかしい主張をもし原発推進…というか安全神話教の
信者の方々が主張されているのであるとすれば、その不十分な基準で認可された
稼働中の原子炉は即時全機停止しなければいけなくなりますね。

個人的には、そこまでするのは電力供給の面で非現実的だから、さっさと東電と
国は自らの非を認め、東電の役員は会社法第423条の責任を認め、株主総会が
会社法第425条の決議によって役員が年間報酬5年分を会社に支払って辞任し、
活断層の真上の危険な原子炉と老朽炉だけ停止する。それが一番美しい後処理
じゃないかと思いますな。脱原発をするかどうかはまた中長期的な課題なので。

2040

最初の通りすがりさん。

 ライブドア事件の損害賠償は、有価証券報告書の虚偽記載があった場合の損害額算定規定が使えて、株価下落の際の損害額立証が比較的容易ですし、原告が大人数でも対応できます。
 しかし東電の株価下落は、このような規定がない上に、個々の株主の投資判断が加わっていますから立証は容易ではありません。
 おそらく裁判自体は提起されるでしょうが、賠償責任が認められるかは微妙だと思います。また、東電が被災者に多額の賠償責任を負うのであれば、生活に余裕のある株主に賠償するぐらいなら被災者に回せとなって、和解による解決も難しいと思います。

2041

おっしゃる通り争点がいろいろあり、私としても非常に楽しみにしております(^^)
感情論でなく法律論的にね。株主代表訴訟は過失責任ですから、専門家のお手並み
拝見であります。
言うまでもないことですが、株価の崩落だけでなく、たとえば上記にリンクした
スキームが確定して損害賠償額が確定した場合、あるいは今後10年は続くであろう
一銭にもならない福島原発の冷却コストについても株主代表訴訟となり得ますので
まだまだ今後目が離せない問題であります。
役員もそれを意識していますから、先日高濃度汚染水を海洋投棄した決定についても
責任者を秘匿しようとしたり(結局武藤副社長のようですね)して、なかなか痛々しい
光景ですね。

一方、原賠法に基づく事業者の賠償責任が無過失責任で、かつ隕石の落下や戦争と
いった事業者に全く予測のつかない場合に例外的な免責があり得るとの趣旨は、不法
行為のイロハとして大学生さえ必ず学ぶ基本事項ですね。
従って被害者は自らの被害と原子力事故との因果関係のみを立証すれば足りますから
東電の過失を被害者が立証する必要があるといった主張が散見される根拠なき感情論
はいかがなものかと思われます。

2046

 何度もすいません。東電の賠償責任ですが・・・、
つまり、原発で被害を受けた住民・農家等は、無過失責任を負っている東電に
請求できる。一方、東電は一義的に賠償する義務があり、免責を主張するなら、
その後、国にすでに賠償した分を請求するということですね。
 なお、、免責になる・一部なる・全くならないかは両者が世論・法的解釈等を
考慮して妥結するか、もしくは裁判で決まるということでいいんですよね?

2048

というか、前にも書いた通り免責するかどうかは政治判断にならざるを得ないと
思います。読売新聞の記事が一定の正しい情報に則ったものだとすれば、政府も
免責するより(ネットでは国営化か免責かという二者択一しか存在しないかの
ように議論する馬鹿ばかりですが)基金を作って(一時的には政府が国債で
資金を調達した上で)電力会社が将来収益によって長期的に返済するという
方向で考えているということです。逆に考えれば、被災者から東電への原賠法に
基づく損害賠償において、東電がこのスキームに同意しているならば原賠法第3条
但書の抗弁は行わないことになると考えるのが自然だと思われます。

2049

>原発の定期検査・運転開始等はすべて、あらゆるものは原子力安全委員等が定めた基準のもと、原子力安全委等の立ち合いのもと、チェックを受け、すべてに合格しないと原発の運転は次のステージに進めないわけです。

 この部分だけコメントしておきます。これが東電側の不可抗力を認める根拠になるのではないかというご指摘かと思いますが、それは、ならない、と思われます。
,△まで異常な天変地異の場合に免責するというだけであって、国の基準を満たしていれば免責する、というわけではないこと。
 この点は、最終的には司法判断になるが、国の基準はあくまで行政の判断にすぎないこと。
異常な天変地異とは、想定し得ないものを指すものであったとしても、今回の事後が想定外とは到底言えないこと(コストを優先したことは明らか)。

秘密のコメント

ブログ管理人への秘密コメントです

2051

横から失礼しますが、政府の安全基準に則って造ったというのが不可抗力の
根拠になると訴えてる方は結構見掛けますが、100歩譲ってもせいぜい責任軽減
事由にしかならないのではないでしょうか?

万一の話ですが、政府が東電の原賠法に基づく賠償を免責するというのなら、
民法第717条の無過失責任で訴えたいところですね。

2052

猪野先生、通りすがりさん
 とてもわかりやすいコメントありがとうございます。 
 新聞ではなかなかそこまでの解説がなく、理解が深まりました。
 行政は東電の責任に、一方の東電は免責を主張する発言のみが目立ちましたが、両者の責任がよくわかりました。
 まあ、お互いに責任があるので、なんとなくの妥協点で妥結して、両者で賠
償することになりそうですね。

2054

 ウィキペディアで過去に日本で発生した津波を調べてみました。
 すると、過去数百年の間において、今回発生した程度の津波(津波の高さ)は、それなりに発生した歴史がありそうです。
 もしそれが正しいとすると、やはり、行政が定めた基準を満たしていたとは
しても、”異常に巨大な天災ではない”→”東電免責ならず”と十分なりうる
と思います。

 ただ一方で、
 Ч颪猟蠅瓩唇汰幹霆爐蓮原子力安全委員会および安全・保安院が幾度も有識
  者を集めて検討を重ねた結果、十分な安全性を担保したものとして定められ
  た基準であること
◆Ц什漾原発を抱える各地で起きている原子力安全に関わる裁判(住民の安全
  が脅かされる危険があるため運転差し止めを求めるもの、等)の判決をみて
  も、そのほとんどが安全を脅かされる危険はないとして、原告側の多くが敗
  訴していること
等を鑑みると、司法判断としては非常に悩ましいものになるのではないかと想像
します。
 もし今回裁判となって普段の裁判では△里茲Δ僻酬茲魏爾靴討きながら、今
回の結果をもって、”東電に過失あり”とするのであれば、結局は司法も結果論で裁くだけかよっ!と思ってしまいます。

2055

例えば医薬品の認証を考えてみれば分かると思いますが、販売許可の時点で
副作用が認められなくても、その危険を認識した時点で回収しなければ不法
行為なり得ますよね? そして、その場合、必ずしも販売許可自体まで遡及的に
違法ではありません。原発の安全基準も基本的には同じ図式だと思います。

司法なんて自己保身だけが目的の腐りきった機関だからその程度のことだと
切り捨ててしまえば終わりです。東電が「そもそも安全基準なんてまやかし
だった」と裁判で言い放ってくれるとむしろおもしろくなる面はありますよね。

2068 【よそ見をするな、原発職員!】 職員が目を離したすきに…福島第1原発2号機は空だき状態に

大地震発生後、
福島原発2号機は、原発職員が冷却用ポンプの燃料注入を怠り、燃料切れで停止した冷却ポンプが原因で原子炉が空焚きになりました。

空焚きの際に発生した水素発生で、2号機は大爆発を起こしました。

この大爆発により、原子炉や隔壁、冷却装置などの各所が大ダメージを受け、大量の放射能で汚染された水を海に撒き、魚などの海産物を汚染し、漁業に深刻な被害を与えました。

冷却ポンプを燃料切れで停止させた原発職員は、いったい誰だったのでしょう?
この原発職員は、まだ東京電力に職員なのでしょうか?それとも停職などの処罰を受けたのでしょうか?

「職員が目を離したすきに…福島第1原発2号機は空だき状態に」

東京電力によると、福島第1原発2号機で14日夜、原子炉の水位が急速に低下し、燃料が水面から完全に露出、核分裂反応は収まっているものの空だき状態になった。周辺の放射線量のレベルが上がっており、東電は燃料の一部が溶ける「炉心溶融」が起きたとみている。

 午後4時34分に、2号機の原子炉への海水の注入作業を始めたが、実際に注入できたのは午後6時すぎ。水位低下は続き、一時燃料すべてが露出した。海水を注入するポンプの燃料切れが原因だという。東京電力によると、福島第1原発2号機に海水を注入していたポンプは、職員がパトロールに出掛け、目を離したすきに、燃料が切れて停止したという。

 1、3号機では、冷却機能を失った後に燃料の一部が溶け、発生した水素が爆発し、原子炉建屋の上部が損壊した。東電は14日夜、1、3号機で、海水が原子炉に注入できているかどうか確認できなくなっていると明らかにした。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/14/kiji/K20110314000428400.html

2071

猪野先生、ご無沙汰しております。

一連の不祥事について東電が必要な賠償責任を負うことは当然として、原発そのものの必要性については、いろいろ意見があって良いと思います。
私自身は、原発そのものについて浅学なこと、また原発の危険性は以前からニュース等で知ってはいましたが、これに代わる安定した発電装置があるのか分からないため、その必要性について、まだ是か非かの判断ができないのですが・・・。

ただ、

東電が既に40年も前に作られた、老朽化した原子炉を使い続けてきたことは、果たして「十分な安全性を担保した」といえるのか、
菅首相が福島原発の視察に訪れたことが(このために、放射能漏れの危険を伴う蒸気放出は禁止された)、東電の一号炉への軽水注入冷却及び蒸気放出を遅らせ、炉の爆発と放射線量の上昇につながったといわれていますが、そうだとすれば、その事情は東電側の責任をある程度阻却し、その分は国の責任となるのではないか

という疑問があります。



ところで、先生はこちらの発言をご存知でしょうか。
http://togetter.com/li/120400


いくら東電の所業が赦せないとはいえ、罪もない子どもに矛先を向けようとするなど言語道断です。たとえ冗談でもこういうことを平気で、しかも不特定多数に向けて口にできる人は、原発反対派の方々にとっては面汚しも良いところだと思いますね。

2074 原発推進派が流すデマ 「原発の爆発を菅総理のせいにしたい原発推進派」

原発推進派は、下記のようなデマを盛んに流し、原発の水素爆発の原因となったベント開放遅れを国・菅総理のせいにしようと画策しています。

なんと醜い事でしょう。こんな責任逃れ体質だから、原発の津波被害は国の基準のせいだ!などという発言が出てくるのでしょう。

>原発推進派の主張

「 菅首相が福島原発の視察に訪れたことが(このために、放射能漏れの危険を伴う蒸気放出は禁止された)、東電の一号炉への軽水注入冷却及び蒸気放出を遅らせ、炉の爆発と放射線量の上昇につながったといわれていますが、そうだとすれば、その事情は東電側の責任をある程度阻却し、その分は国の責任となるのではないか 」


>毎日新聞ニュースより

【検証・大震災:発生直後に原発ベント指示、東電動かず  首相「おれが話す」】

東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。 

「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。

 第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。

11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けたが、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。

 一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした。「原子炉は現状では大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。

 しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。

 11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。

 官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。

 「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。

 翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。

 「東電はなぜ指示を聞かないのか」。

官邸は困惑するばかりだった。

首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。

 事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言ったうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった」

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110404ddm001040085000c.html

2078

人件費10%カットだけで4800億もの賠償原資が出てくるとなると(お金が
必要なのは賠償だけではありませんが)仮に減価償却費並みに20年で賠償させる
とすれば10兆近いオーダーで支払余力があるわけですね(^^;)

http://news.biglobe.ne.jp/trend/0420/rct_110420_4241135935.html

日本中の弁護士さんが腕を撫していらっしゃるのも当然でしょうねえ

2089

◆Ц什漾原発を抱える各地で起きている原子力安全に関わる裁判(住民の安全
  が脅かされる危険があるため運転差し止めを求めるもの、等)の判決をみて
  も、そのほとんどが安全を脅かされる危険はないとして、原告側の多くが敗
  訴していること
等を鑑みると、司法判断としては非常に悩ましいものになるのではないかと想像します。
 もし今回裁判となって普段の裁判では△里茲Δ僻酬茲魏爾靴討きながら、今回の結果をもって、”東電に過失あり”とするのであれば、結局は司法も結果論で裁くだけかよっ!と思ってしまいます。

 もちろん、差し止め請求訴訟と実際に起きてしまった事故に対する賠償請求ですから、判断が異なるということ自体は、あり得ると思いますが、他方で、ご指摘のとおり、原発差し止め訴訟では、裁判所の「消極」姿勢ばかりが目立ちました。
 常々言われている行政追随と言われているところですよね。
 当時、判断を下した裁判官は、過去の自分の下した判決を読み返し、なおも、その判断は正しかったと言えるのか、再検討(反省?)すべきところでしょうか。

2090

あゆみさん

>ところで、先生はこちらの発言をご存知でしょうか。
http://togetter.com/li/120400

 知りませんでした。
 これが反対派の行動であるならば、「反対派」に名を借りた反対派潰しのための行動にしか見えません。
 それ以外にも品のない批判(というより嫌がらせ)もあるようですね。
 社長のつるし上げ、みたいなものも私は好きではありません。感情をぶつけるだけだからです。

2091

>日本中の弁護士さんが腕を撫していらっしゃるのも当然でしょうねえ

 別のところに、そのような記事も出ていましたよね。
 まあ、過払い訴訟よりは、定型的ではないので、弁護士がどの程度の「力量」を見せられるのかは、わかりませんが、弁護士のホームページ上では勧誘広告が出てくるんでしょうね。

 もっとも、この問題は、納得のいく解決案を提示することで対処すべきもので、個別訴訟によって解決すべきものではないと思います。
 あるとすれば、認定落ちの場合に、その判断が妥当だったかどうかの訴訟くらいでしょう。

2123

東電は叩かれてますが今までの東電に対するねたみが
ここぞとばかりにって感じがします
福島の人たちの気持はわかりますが東電だけがわるいとは思えません
原発を作るには国の許可があってのことだとおもうので
国にも責任があると思うし
福島の人もリスクをわかって原発の近くにすんでたんでしょ?
おかげで街が豊かになってお金ほしさにまたあらたに原発をつくらせたって
雑誌で見たけど
東電の社長だけどげざしてるけど総理も土下座するべき
福島の人はおおげさにさわいで
賠償金をがっぽりもらおうと思ってる可能性あり
自分だって金めあてでさわぐかもと思うから
賠償金は東電の支払いは限度をつけて国が支払うべきだと思う
自分みたいな意見の人間も世の中にはいるのでは
結局みなさん自分は電気つかいたいけどお金は負担したくないという
ことでしょうみんなずるいんですよね

2125

>通りすがりさんへ
地震大国日本で、耐震性の無い、大爆発する原発を作った責任は全て東電にあります。


東電は、地元の原発説明会で、

『地震があったら福島原発は大爆発する可能性がある』

と正しく説明したんでしょうか?(笑)


説明していなら東電は詐欺師同然です。

東電の責任者を刑事罰に問う必要があるでしょう。

2128

武田邦彦教授のコメントより
「原子力は有用だが危ない」ので電力会社が進める原発の安全性を
「国民に代わってチェックする」ために
経産省に原子力安全 保安院というのを作って
院長をおき高い人件費を私たちの税金から払い
チェックしているはずでした
それなのに国会には東京電力の社長が出ていって「津波の想定が甘かった」
といって謝っているのです
国会に行くのは保安院長で「東電の想定があまかったのになぜみすごしたのか
なぜ国民にかわってチェックできなかったのか 職務怠慢でばっせられるのか
給料は返納するのか」ということを説明しなければいけなかったのです
日本社会は官僚の作戦にころっとだまされようとしています
これは武田教授のコメントですが
やっぱり国にも責任あり


2129

武田邦彦教授のコメントは国より信じられます
みなさんぜひ教授のブログ見てみてください

2139

原子力保安院の院長は、東電の金で腑抜けになっています。安全性のチェックなど保安院は役に立たっていなかったのです。

2183 電力会社は原発やりたくないのがホンネでは?

電力会社は 電気を起こすのにかかっただけの費用を電気代として請求できます。 おまけに地域独占なので 他地域より少々高くても お客を他社に取られる心配がありません。 従って 電力会社としては 原発という危険な橋を渡ってまで 安く電力供給するというインセンティブはないと思います。 じゃあなんで原発やってるの と言えば 国が原発やって 国民 & 企業の為に 安く電気を供給せよ と 要請しているからだと思います。 それが 今回の様に 国の定めた安全基準を守って原発つくってても 津波で壊れれば 東電の責任という 国のムチャな言い分が通れば 今後 どの電力会社も 原発やーめた  電気代 値上げします。 という事になると思います。

2184 倒壊したマンションオーナーも免責なし?

国の安全基準を満たした原発が それ以上の津波が来て壊れても責任がある という事ならば 国の安全基準を満たした賃貸マンションが それ以上の地震が来て壊れても責任がある という事になります。 こういう事になれば 今後 賃貸マンション作ろうっていう人がいなくなるのでは? 

2186

東電は、電気事業を独占して儲けたお金を賄賂として使い、甘い国の安全基準を作らせたのです。

東電の責任は重大です。

2192

収賄罪の方があきらかに重罪です。
役人は国民の生命を売ったのです。

国の責任は重大です。

2193 電力会社が維持したいのは 原発ではなく 地域独占

電力会社は キツイ安全基準ならば その分 価格転嫁するだけですので 別にそれで困らないと思います。 逆に原発の場合 安全基準が高ければ高いだけ その分 今回の様な事故が発生して株主が大損する危険性が減少するので 経営者としては その方がありがたいと思います。 

又 地域独占が続く限り 原発発電 LPG発電 どんな発電方式でも 電力会社はお金はもうかります。

従って 電力会社が守りたいのは 原発ではなく 地域独占だと思います。

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66 消費者

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