弁護士 猪野亨のブログ |

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東電に対する怒りが倍増

2011.03.28 Mon

22:56:37

 東京電力女子社員が実名で国民にコメント「彼氏は今も発電所で夜勤を続けてる」
 ガジェット通信2011.3.16配信より参照

 そこでは、東電の女子社員が実名で、mixi上に公開した主張が話題を呼んでいるそうです。
 私は、それを読んで、その東電及びその女子社員に対する怒りがこみ上げてきました。
 東電が責任を負うことは当然のことです。がんばっているから何故、東電の責任が免除されるのでしょうか。

東電はすごく叩かれてる…でも逃げずに命懸けで作業を続けてるのも東電です。どうか非難しないで下さい。
 同主張では、「免除」という言葉は使われていませんが、どう読んでも、東電を批判するなとしか読めません。

それを防いで全号機冷温停止させたのも東電です。発電所を見捨てて逃げればこんな状況では済まされません。逃げずに立ち向かっているんです。
 東電を批判するなら、すべてを放り出して、退散するがそれでもいいのかという脅迫にしか読めません。

 このような主張をすること自体、すり替えの議論でしかなく、かえって怒りがこみ上げてくるし、東電側のやらせではないかと勘ぐってしまいます。
 もとより、社員や下請けに危険を押しつけて、雲隠れしている社長には、その何倍も何十倍も怒りが湧いてきますが、だからといって、東電を批判するなとは暴論も甚だしいといわざるを得ません。

 なお、今この時点で批判すべきでないという意見、責任追及している場合ではないなどという意見もあります(その意味では、東電女子社員に賛美を送る勢力)。
 責任追及の意味にもよりますが、もとより、どのような経緯でかかる事態を招いたのかという責任の所在等の調査は、震災が一段落した時点で、国会を中心に行われるものであり、現時点で、「責任追及」ということにはならないでしょう。
 また、国や東電、その役員などに対する損害賠償請求訴訟の法的責任の追及なども、震災が一段落した時点ということになるでしょう(もちろん、これは裁判を受ける権利があるのですから、待たなければいけないということはありません。)。
 しかし、個々の国民が東電に対して、責任を追及せよということも含め批判の声が上がることは、むしろ当然のことであり、これを今はそのようなことをしている場合でないと批判を封殺しようというのは、ファシズム思想そのものです。
 あるいは、原発を推進してきた、反対してこなかったことの裏返しとして、今回の事故を批判されることが不都合だから、批判の声を非国民呼ばわりしていることに他なりません。
 もっとも、善意で今は批判すべきでないと言っている人たちもいるかもしれません。
 しかし、多分に、上記東電女子社員の主張のように情にほだされてしまっていると言えます。
 東電に対しては、徹底した批判こそ、必要であり、それをゆるめるようなことがあってはなりません。また与党であった自民党の責任も同時に追及されなければなりません(民主党への転籍組もいるようですが。)。
 これまで、営利優先で原発を推進し、原発反対運動に聞く耳を持たず、「サヨク」の運動と揶揄してきた結果が、今回の事故を招いたということを深く自覚すべきです。
(当ブログでもコメントで「サヨクの馬鹿さかげん」などと中傷されています。原発の危険性を指摘し、反対するのに、サヨクもウヨクもありません。)


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1954 非難しないでください

上記東電女子社員のコメントを,読んでみて感じることは,現場で自身の危険をかえりみずに復旧作業をしている人のことを非難しないで下さいと言っているだけでしょう。
原発の安全性については,現場の作業員については直接の責任はなくて,もっともっと偉い人(東電幹部や政治家)が負うべきでしょう。危険を省みず復旧にあたっている現場の人間を批判するべきではないと思いますが,いかがでしょう。
東電女子社員の意見の真意はそこにあるとおもいます。ただ少し言葉がたりなかったとは思いますが。東電自身が免責されるべきだとは,一言もいってないでしょう。
上記発言を捉えて,個々の東電社員を非難するのはそれこそ「一種のいじめ」です。

猪野さんはかつて弁護士の懲戒についてに甘い見解を示していましたが,他人には非常に厳しいと,我々一般人は感じますが違いますか?
確かどなたかの指摘のとおり,依頼者に¥800万の損害を与えても被害弁償ができれば,弁護士会としては口頭注意相当の戒告でも問題ないとおっしやってましたよね。
我々一般人の感覚からすると被害弁償は当たり前で,弁護士会として別途に戒告以上の業務停止1年くらいの処分は下して欲しいと思うところです。何しろ完全な自治権があるのですから自浄作用をみせて欲しいです。
また,このブログの司法書士にたいする見方も何か上から目線で弁護士は特別な存在なんだと感じさせます。
個人的に両者と接したことがありますけれど、やはり弁護士の態度は司法書士にくらべて横柄だと思いました。
このようなことを書くと承認されないかな?
けれど批判拒否こそ猪野さんの言うファッショですよ。

1956

>上記東電女子社員のコメントを,読んでみて感じることは,現場で自身の危険をかえりみずに復旧作業をしている人のことを非難しないで下さいと言っているだけでしょう。

 どう読んでも東電を非難するなとしか読めませんけど。弁明だったら当該東電女子社員がなされば済むことです。

>個々の東電社員を非難するのはそれこそ「一種のいじめ」です。

 それこそ言い掛かりでしょう。当該東電女子社員が自ら発言したのですから、それが批判の対象となるのは当然のことです。

>確かどなたかの指摘のとおり,依頼者に¥800万の損害を与えても被害弁償ができれば,弁護士会としては口頭注意相当の戒告でも問題ないとおっしやってましたよね。

 戒告は、口頭注意ではありませんよ。誤解を前提にしていますね。
 それから、損害を与えた場合の不注意の程度にもよる問題ですよ。
 逆に何度も繰り返す事案について、処分が軽いというのは、それが故意犯だからです。そのような故意犯であれば、被害弁償をした、だから戒告では、軽すぎるのは当然です(それは私も、軽いと感じていることは既に述べたとおりです。)。
 不注意により、損害を与えた、しかし被害弁償をしても、すべて業務停止にせよ?
 それこそ乱暴な議論でしょう。仮に、業務停止のような重い処分が間違って科されたとしても、訴訟になれば、処分は取り消されることになると思いますけどね。

 なお、批判だから承認しないことはありません。
(とはいえ、承認しないことがファッショとはなりませんよ。インターネット上では、それぞれが意見表明ができることだからです。マスコミが一方的な意見を載せ、反論はさせない、というのとは違いますよね。)
 現在、承認しないのは、特定の方のみです。

1977 東電の免責

弁護士さんとのことですので、お伺いいたします。
以下について、法的見地に立った見解のご提供をお願いいたします。

ご質問:「東電(法人・経営層等)の免責について」

※ 指定非難場所に非難した人でさえ流されたような想定外の津波に対して、
 原賠法に則り、明らかに東電は免責と思われるのですが、いかがでしょうか。
 (国民感情等は置いといて)

  また、「個々の国民が東電に対して、責任を追及せよということも含め批判 の声が上がることは、むしろ当然のことであり、これを今はそのようなことを している場合でないと批判を封殺しようというのは、ファシズム思想そのもの です」とありますが、日本は法治国家です。法律を無視した国民感情や事後法 で、東電を免責としないのであれば、それこそ法治国家ではなく、人治国家と
 も思えますが、いかがでしょうか。

2368

貴方に一杯おごりたい気持ちになりました。

私は端的に、東電の彼らは、極めて自己中心的で身勝手な犯行という犯罪者の心理を、広い意味で集団で兼ね備えた集団なのだろうと認識しています。
真っ当な想像力があれば就かない職に就く人間は元来そういうものなのかもしれません。
そう考えるしか方法のないほど異質な論理を彼らは口にしますし、私はあの説明会見のいい加減さと笑っていられる理由について違和感を感じていましたので、予め知っていたテロの一環でなければ恐らくそうでしょうね。
もしかしたら大事ではないのかな?とも考えましたが、そうではないようですし、 真っ当な人間なら大量殺人者となった自分に耐えられないでしょうから。単に狂気していたのかもしれませんが。

どの道、どう言葉を見繕っても、被害者である一市民からすれば大量殺人者、むしろ人類殺人者の片割れでしかありませんし、収入によってその可能性に対する認識を欠如させた集団が、地球人口の何億分の一程度の米粒にも満たない数個の脳の無責任さによって人類に与えた加害行為でしかありませんので。

原発推進をとなえる者の論理が常に破綻しているのは、結局のところ自分たちの生活安泰の為なら何人死んでも構わないと言う事を、オブラートに何重にも包んで口にしているだけですし、職を失いたくなくて必死なのだろうと思いますよ。それが人類を道ずれにする事であったとしても、彼らにとっては家族を守る正義なのでしょうね。
私はそんな偽善に巻き込まれるのはご免ですが。


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